ポケットの中の「多すぎる持ち物」問題
キャンプやアウトドア好きの人ほど、ポケットの中がかさばりがちです。
ナイフ、栓抜き、スマホスタンド……あれもこれも持ち歩こうとすると、気づけばポケットも鞄もパンパンになってしまいますよね。
そんな悩みに応えるように登場したのが、海外のギアメディアで話題になっているデュアルポケットナイフ「LUNARK Edge & Pop」です。
厚みわずか0.6インチというコンパクトな筐体に、複数の機能を詰め込んでいます。
27個の部品を0.6インチに圧縮する技術力
LUNARK Edge & Popの最大の見どころは、その製造精度です。
27個の個別パーツを、わずか0.6インチの本体に圧縮して組み込んでいるといいます。
これだけ薄い筐体に複数の可動機構を仕込むのは、簡単な設計ではありません。
フレーム素材には熱処理を施した420ステンレススチールが採用され、仕上げにはエボニー(黒檀)またはゴールデンサンダルウッドが選べます。
見た目の高級感も意識された作りです。
ブレードは67層のダマスカス鋼
刃の部分にも大きなこだわりが見られます。
ブレードには67層のダマスカス鋼が使われており、芯材には9Cr18MoVという高硬度ステンレス鋼を採用。
硬度は58〜60HRCという数値が示されています。
ダマスカス鋼特有の美しい波紋模様も、このナイフの所有欲を満たすポイントになりそうです。
サイズ感は非常にコンパクトで、重さは2.5オンス(約71グラム)、開いた状態でも3.1インチ(約7.9センチ)程度しかありません。
キーホルダー感覚で持ち歩けるサイズ感といえるでしょう。
2つのスライダーで用途が切り替わる仕組み
このナイフのユニークな点は、独立した2つのスライダー機構を持っていることです。
- 1つ目のスライダー:ダマスカス鋼ブレードを展開する
- 2つ目のスライダー:専用のボトルオープナー(栓抜き)を展開する
さらに面白いのは、両方のスライダーを閉じた状態にすると、最大8ミリ厚のスマートフォンを立てかけられるスマホスタンドに変形する点です。
ナイフと栓抜き、そしてスタンドという3つの機能を、ひとつの薄い筐体で完結させている設計は、EDC(Every Day Carry)ギア好きの心をくすぐる仕上がりです。
価格はKickstarterで39ドル
気になる価格ですが、クラウドファンディングサイトKickstarterでのEDC向け価格として39ドルで提供されています。
日本円ではおよそ6,000円前後という水準で、素材やギミックの凝りようを考えると、コストパフォーマンスは悪くない印象です。
2.5オンスという軽さが生む携帯性
重さ2.5オンス、グラムに換算するとおよそ71グラムという数値は、スマートフォンよりもさらに軽い部類に入ります。
鍵や財布と一緒にポケットへ入れても、重さでストレスを感じにくいレベルといえるでしょう。
多機能ギアはどうしても重量がかさみがちですが、素材選定と設計の工夫でこの軽さを実現している点も、見逃せない技術的な達成のひとつです。
クラウドファンディング発ならではの魅力とリスク
LUNARK Edge & PopがKickstarterというクラウドファンディングの舞台から生まれた製品であることも、押さえておきたいポイントです。
クラウドファンディング発のプロダクトは、量産品にはない斬新なアイデアが形になりやすい一方で、実際に手元に届くまでのスケジュールが遅れたり、当初の仕様から一部が変更されたりすることも珍しくありません。
支援・購入を検討する場合は、開発チームの過去の実績や、他の支援者からのコメント・レビューを確認しながら判断するのが賢明でしょう。
今回のような精密な多機能ギミックを備えた製品ほど、量産段階での品質管理が仕上がりを左右します。
素材の選び方に見るデザイン哲学
フレームの仕上げにエボニーとゴールデンサンダルウッドという2種類の木材を用意している点にも、このプロダクトの狙いが表れています。
無骨な工具然としたデザインではなく、日常的に鞄やポケットから取り出しても様になる、アクセサリー的な佇まいを意識した選択だといえるでしょう。
実用性と所有する満足感の両方を追求する、EDCギアらしい設計思想がうかがえます。
編集部コメント:日本でも根強い「ミニマルEDC」人気にマッチ
日本でもここ数年、必要最小限の道具を美しく持ち歩く「ミニマルEDC」というスタイルが静かなブームになっています。
LUNARK Edge & Popのように、複数の機能を極限まで薄い1つの道具に集約する発想は、まさにこのトレンドど真ん中といえるでしょう。

日本国内では刃物の携帯に関する法規制があるため、購入・携帯の際にはご自身の地域のルールを必ず確認する必要があります。
とはいえ、こうした精密なギミックを備えたプロダクトデザインそのものは、刃物としての実用性を抜きにしても十分に鑑賞価値があります。
クラウドファンディング発のプロダクトだけに、実際の量産・発送のスケジュールにも注目していきたいところです。
硬度58〜60HRCという数値の意味
刃物の性能を語る上で欠かせないのが「硬度」の指標です。
LUNARK Edge & Popのブレードは58〜60HRCというロックウェル硬度で仕上げられています。
この数値は、一般的な家庭用ステンレス包丁よりも高く、耐摩耗性に優れたハイエンドなアウトドアナイフやEDCナイフに近い水準です。
硬度が高いほど刃こぼれしにくく、切れ味も長持ちしやすい傾向がある一方、加工の難易度も上がるため、コスト面にも反映されやすい要素だといえます。
スライダー機構という省スペースの発想
このナイフの機能の核となっているのが、独立した2本のスライダーによる展開機構です。
折りたたみ式ナイフの多くは、ブレードを収納するためだけにある程度の厚みを持たせる必要がありますが、スライダー方式を採用することで、栓抜きとナイフという2つの機能を持ちながらも厚みを0.6インチという極限まで抑えることに成功しています。
スライダーを両方閉じた状態でスマホスタンドとして機能するという発想も、この「省スペースであり続けること」への強いこだわりの延長線上にあると考えられます。
持ち歩く道具の数を増やさずに、できるだけ多くの役割を1つの筐体に詰め込むという設計思想は、荷物を減らしたいアウトドア派にも刺さりやすいポイントでしょう。
機能・素材・軽さのすべてを高い水準でまとめ上げたLUNARK Edge & Popは、EDCギア好きにとって今後の動向を追いかけたい一品といえるでしょう。
日本での取り扱いや正式な発送スケジュールについても、続報が待たれます。
参照元:(Yanko Design・The 5 Best Outdoor Gear of September 2026)
(https://www.yankodesign.com/2026/09/17/the-5-best-outdoor-gear-of-september-2026/)





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