メルセデスAMG初の電動SUV『AMG GT SUV』公開、最強1,153馬力・0-100km/h 2.7秒の衝撃

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メルセデスAMGが、ブランド初となる電動の高性能SUV「AMG GT SUV」を世界初公開しました。

お披露目の舞台は、ドイツ・シュトゥットガルトのメルセデス・ベンツ博物館です。

このクルマは、AMGが電動車のために新しく作った専用の土台「AMG.EA」を使う2台目のモデルです。

1台目は、すでに発表済みの4ドアのAMG GTでした。

つまり今回は、そのセダンの中身をSUVの体に移したような存在といえます。

注目はなんといっても、トップグレードの最高出力1,153馬力という数字です。

ガソリン車の時代には考えにくかった出力が、ファミリーでも使えるSUVに載っています。

この記事では、3つのグレードの違いから充電性能、室内の作り込み、発売時期までを順番に整理していきます。

高性能EVの「いま」を知る材料として、ぜひ最後まで読んでみてください。

3グレードで見るスペックの差

AMG GT SUVは「GT 53」「GT 55」「GT 63」の3グレードで展開されます。

自動車メディアのCarscoopsが伝えた主な数字を、表にまとめました。

項目 GT 53 GT 55 GT 63
最高出力 536馬力 805馬力 1,153馬力
最大トルク 800Nm 1,860Nm 2,000Nm
モーター 2基 3基 3基(強化版)
0-100km/h 4.2秒 3.1秒 2.7秒

※0-100km/hは、元記事の0-62mph(約100km/h)の数値です。

いちばん控えめなGT 53でも、500馬力を超えています。

GT 55とGT 63は、薄くて高出力な「アキシャルフラックス」と呼ばれる方式のモーターを3基積みます。

GT 63の0-200km/h加速は7.2秒とされ、スーパーカー並みの領域です。

航続距離と充電性能

電気自動車で気になるのは、やはり走れる距離と充電の速さです。

GT 53は106kWhのバッテリーを積み、欧州の測定方式(WLTP)で最大668kmを走れるとされています。

GT 55とGT 63には、106kWhに加えて128kWhの大容量バッテリーも用意されます。

128kWh仕様のWLTP航続距離は約700kmです。

充電の速さも、このクルマの売りのひとつです。

GT 53は最大600kW、128kWh仕様は最大710kWの急速充電に対応するとされています。

128kWh仕様は、10分で83kWh分を充電できるといいます。

ただし、日本の公共急速充電器は、この性能をまだ生かしきれない出力のものが多いのが現状です。

数字どおりの速さを体験できるのは、超高出力の充電網が整った地域が中心になりそうです。

雨上がりの夜の街を走る大型SUVの後ろ姿、テールライトが濡れた路面に反射している

走りと室内のこだわり

数字だけでなく、運転の楽しさにも力が入っています。

  • 後輪が最大6度まで切れる後輪操舵を標準装備
  • GT 55とGT 63は、エアサスと油圧で姿勢を抑える「AMG Active Ride Control+」を採用
  • GT 63はカーボンセラミックブレーキが標準
  • サーキットで80項目以上を記録できる「AMG Track Pack」

音の演出もユニークです。

「AMGFORCE Sport+」というシステムで、GT 53は直列6気筒、GT 55とGT 63はV8エンジンのような音を鳴らします。

疑似的な変速やシートの振動まで用意されているそうです。

室内には、10.2インチのメーターと、運転席側に傾けた14インチの画面が並びます。

助手席用の14インチ画面もオプションで選べます。

物理的なスイッチや、反応の仕方を変える3つのダイヤルを残したのも、走り好きには嬉しい点ですね。

SUVなのに「GT」を名乗る意味

AMGの「GT」は、もともとブランドが自社で開発したスポーツカーに付けてきた名前です。

2ドアのクーペから始まり、4ドアのGTへと広がってきました。

その名前をSUVに付けたことには、はっきりした意図が読み取れます。

「背の高いクルマでも、走りの中身はGTそのもの」というメッセージです。

実際、プラットフォームは4ドアのGTと共通です。

モーターやバッテリー、電子制御の考え方も、セダンで培ったものをそのまま引き継いでいます。

見た目はSUVでも、中身はスポーツカーの延長線上にあるというわけですね。

デザイン面では、低く構えたフロントと流れるようなルーフラインが特徴です。

Carscoopsも「ひと目で存在感がある」と評しています。

好みは分かれそうですが、少なくとも街なかで埋もれることはなさそうです。

どんな人に向く1台か

このクルマが想定しているのは、速さと実用性を1台で両立したい人です。

具体的には、次のような使い方が思い浮かびます。

  • 平日は家族の送り迎えや買い物に使う
  • 週末はワインディングや高速道路のロングドライブを楽しむ
  • 年に何度かサーキット走行にも出かける

これまでは、こうした欲張りな使い方をするには、SUVとスポーツカーの2台持ちが必要でした。

GT SUVは、その2台分の役割を1台にまとめようとするクルマです。

ただし、いちばん手ごろなGT 53でも、欧州価格は11万ユーロを超えます。

誰にでも手が届くクルマではない点は、冷静に見ておきたいところです。

また、2トンを大きく超える車重は、タイヤやブレーキの消耗にも響きます。

維持費まで含めて考えると、所有のハードルはガソリンのAMG以上に高いかもしれません。

それでも「電動でもAMGらしさは残せるのか」という問いに、ひとつの答えを示した1台であることは間違いありません。

価格と発売時期

まず先行して売り出されるのはGT 53です。

欧州での価格は11万3,500ユーロからと伝えられています。

GT 55とGT 63は、来年の3月から5月にかけて登場する予定で、価格はまだ明らかになっていません。

米国での発売時期や仕様は、現時点では発表されていません。

日本への導入も、まだ公式なアナウンスはない状況です。

編集部コメント:「速さ」の次に何を見せるか

1,000馬力を超えるEVは、もはや珍しい存在ではなくなりつつあります。

中国メーカーを中心に、驚くような加速性能を持つ電動車が次々と登場しているからです。

その中でAMGが打ち出したのは、エンジン音の再現や3つのダイヤルといった「操る楽しさ」でした。

静かで速いだけのEVに物足りなさを感じていた人には、ひとつの答えになるかもしれません。

一方で、車重は最大で約2,715kgとされ、決して軽いクルマではありません。

この重さを、後輪操舵や新しいサスペンションでどこまで軽快に見せられるのか。

実際の試乗レポートが出てくるのが楽しみな1台です。

日本では、高性能EVを受け止める充電インフラの整備も課題になります。

もし導入されるなら、クルマ単体の性能だけでなく、充電環境とセットで評価したいところです。

参照元:Carscoops「Mercedes-AMG’s GT SUV Is More Than Just A 1,153 HP Beast」
https://www.carscoops.com/2289877/mercedes-amg-gt-suv/

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