スマホカメラの「画素数競争」が新たな段階へ
スマートフォンのカメラは、もう十分きれいに撮れる。
そう感じている人も多いかもしれません。
それでも、各メーカーのカメラ競争はまだ止まりそうにありません。
中国のOPPOが、カメラに力を入れたフラッグシップ「Find X10 Pro Max」をグローバル市場で発売しました。
最大の特徴は、背面にある3つのカメラがすべて2億画素であることです。
Android専門メディアのAndroid Authorityは、このスマホを「究極のAndroidフラッグシップ」と評しました。
ただしその見出しには、「ただし値段も相応」という言葉が添えられています。
主なスペック
まずは、Find X10 Pro Maxの主な仕様を見てみましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 背面カメラ | 2億画素×3(メイン・超広角・3倍望遠) |
| 前面カメラ | 5,000万画素 |
| チップ | MediaTek Dimensity 9600 Pro(2nm) |
| 画面 | 6.78インチ・最大120Hz |
| バッテリー | 8,000mAh(欧州版は7,150mAh) |
| 充電 | 有線80W・ワイヤレス50W |
防水・防塵は、IP66・IP68・IP69の3つの等級に対応しています。
OSはAndroid 17をベースにしたColorOS 17です。
注意したいのは、バッテリー容量が地域で違う点です。
欧州で売られるモデルは、2つのセルに分けた7,150mAhのバッテリーになります。
3つの2億画素カメラの実力
カメラの色づくりは、スウェーデンのカメラメーカー、ハッセルブラッドと共同で調整されています。
撮影用の物理ボタンも本体に備えています。
Android Authorityのレビューでは、カメラは高く評価されています。
- ピント合わせ、明暗の再現、色合いがどれも優秀
- 3つのカメラで、写りの差が少なく安定している
- 望遠カメラは、ズームしても劣化がほとんど目立たない
レビュー担当者がいちばん気に入ったのは、望遠カメラだったそうです。
一方で、太陽に向けて撮るとフレア(光のにじみ)が出やすい点や、30倍ズームでAI処理が強くかかりすぎる点は弱点として挙げられています。
動画は、すべてのカメラで8K・30fpsと4K・120fpsの撮影に対応しています。
別売りの望遠用レンズキットを付ければ、さらに遠くまで寄って撮ることもできます。

バッテリーと使い勝手の評価
バッテリーの持ちも、このスマホの大きな強みです。
Android Authorityによると、普通の使い方なら2日間は余裕で持ち、3日目に入ることも多かったといいます。
OPPOは、5年使ってもバッテリー容量が80%を保てるとしています。
ただし、充電の速さには注文もついています。
最大80Wとうたわれていますが、実際には多くの時間で30W前後にとどまり、満充電まで約80分かかったそうです。
レビューでは、ほかにも気になる点が挙げられています。
- ガラスのような質感の独自デザインのUIは、好みが分かれる
- 性能の出し方が控えめ
- メモリーが12GBにとどまる
- 価格が高い
「全部2億画素」にする意味
そもそも、なぜ3つのカメラをすべて2億画素にそろえたのでしょうか。
多くのスマホでは、メインのカメラだけが高画素で、超広角や望遠は画素数が控えめになっています。
そのため、カメラを切り替えると、写りの細かさや色の雰囲気が変わってしまうことがありました。
Find X10 Pro Maxは、3つのカメラの性能をそろえることで、この「切り替えの差」を小さくしています。
Android Authorityのレビューで、3つのカメラの写りの一貫性が強みとして挙げられたのも、この設計によるものです。
もうひとつの利点は、切り出しての撮影に強いことです。
画素数に余裕があるので、写真の一部を切り出しても細部が残りやすくなります。
レビューによると、望遠カメラは3倍から約13倍まで、切り出しで対応できるといいます。
ただし、画素数が多いほど、データの量も大きくなります。
たくさん撮る人は、本体の保存容量やクラウドの空きにも気を配っておきたいところです。
価格と販売地域
欧州での価格は1,799ユーロです。
英国では1,499ポンドで販売が始まったと報じられています。
グローバル展開されるのは、Find X10 Pro Maxと通常モデルのFind X10の2機種です。
発表イベントは、10月21日にスペインのマヨルカ島で開かれました。
一方で、OPPOは米国では公式に販売していません。
日本での発売についても、今のところ発表はない状況です。
編集部コメント:「カメラで選ぶ人」のための一台
3つのカメラをすべて2億画素にしたのは、スペック表の上では分かりやすい強みです。
でも実際に評価されているのは、画素数よりも「どのカメラで撮っても同じように良い写り」になる安定感でした。
数字の大きさより、日常で使った時の安心感が効いているわけですね。
一方で、1,799ユーロという価格は、どう見ても気軽に買える水準ではありません。
Android Authority自身も、多くの人には通常モデルのFind X10のほうがおすすめだと書いています。
Pro Maxは、写真や動画にこだわる人のための「趣味の道具」と考えるのがよさそうです。
バッテリーの持ちが良いことも、旅行や撮影に出かける人には大きな魅力です。
カメラをたくさん使う日ほど電池は減りやすいので、2日以上持つという評価は安心材料になります。
ただし、欧州版はバッテリー容量が小さくなる点は覚えておきたいところです。
OPPOは過去に日本でもFind Xシリーズを販売してきました。
今回のモデルが日本に来るかどうかはまだ分かりません。
もし来るなら、iPhoneやPixelの上位モデルと並ぶ、新しい選択肢になりそうです。
参照元:Android Authority「The OPPO Find X10 Pro Max is the ultimate Android flagship, at a price」
https://www.androidauthority.com/oppo-find-x10-pro-max-review-3722712/
参照元:Android Authority「OPPO Find X10 Pro Max launches with three 200MP cameras」
https://www.androidauthority.com/oppo-find-x10-pro-max-launch-3714085/




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