Galaxy Watch・Galaxy Ringの睡眠時無呼吸機能が3段階判定に進化、韓国で11月から提供

メンタルヘルス・健康

「いびきがすごいよ」と言われた朝に

家族から「昨日もいびきがすごかったよ」と言われたことはありませんか。

朝起きても疲れが抜けない、日中にどうしても眠くなる。

そんな悩みの裏に、睡眠中の呼吸の乱れが隠れていることがあります。

スマートウォッチや指輪型デバイスで、こうした睡眠中の呼吸を見守る機能が、さらに一歩進みました。

サムスンが、Galaxy WatchとGalaxy Ringの睡眠時無呼吸機能をアップデートすると発表したのです。

Android専門メディアのAndroid Authorityによると、新しい機能は韓国の食品医薬品安全処の承認を受けました。

11月から、韓国で提供が始まる予定です。

睡眠時無呼吸とはどんな状態か

睡眠時無呼吸は、眠っている間に呼吸が止まったり、浅くなったりする状態のことです。

本人は眠っているので、自分ではなかなか気づけません。

呼吸が乱れると、体は十分に休めず、眠りの質が下がってしまいます。

その結果、日中の強い眠気や集中力の低下につながることがあるといわれています。

だからこそ、毎晩身につけているデバイスで「気づくきっかけ」を作れることには意味があります。

もちろん、デバイスの結果だけで病気かどうかが決まるわけではありません。

気になる結果が出た時に、医療機関に相談するための入口として使うものです。

何が変わるのか

サムスンのウェアラブルには、以前から睡眠時無呼吸の兆候を知らせる機能がありました。

Galaxy Watch 4以降のモデルで使えるようになっていたものです。

今回のアップデートで変わるのは、結果の見せ方です。

新しい機能では、睡眠中の1時間あたりの呼吸の乱れの回数を数えます。

そのうえでAIが分析し、結果を3つの段階で表示します。

段階 表示のイメージ
軽度(mild) 呼吸の乱れが少ない
ときどき(occasional) 呼吸の乱れがときどき見られる
頻繁(frequent) 呼吸の乱れが多く見られる

これまでの「兆候がある・ない」という伝え方から、「どのくらいあるか」が分かる形に変わるわけです。

自分の状態をより具体的に把握できるようになるのは、利用者にとって大きな前進といえます。

早朝の寝室、ベッドサイドのテーブルに置かれたスマートウォッチと指輪型デバイスにカーテン越しの光が差し込む様子

対応する機種と提供時期

11月の提供開始時に対応するのは、次の3機種です。

  • Galaxy Watch Ultra 2
  • Galaxy Watch 9
  • Galaxy Ring

さらに、Galaxy Watch 8とGalaxy Watch 7も、今後のソフトウェア更新で対応する予定です。

古い機種を使っている人にも、少し遅れてこの機能が届くことになります。

なお、Galaxy Ringは今年、睡眠時無呼吸の検知で米国FDAの認可を受けた初めての指輪型デバイスになりました。

今回の新機能も、すでにFDAの認可を受けています。

腕時計と指輪、どちらで測るのがいいか

今回の機能は、腕時計型のGalaxy Watchと、指輪型のGalaxy Ringのどちらでも使えます。

同じ機能でも、身につける形が違うと使い心地は大きく変わります。

比べるところ Galaxy Watch Galaxy Ring
寝る時の着け心地 手首にやや存在感がある 軽くて気になりにくい
画面 あり(その場で確認できる) なし(スマホで確認)
昼間の使い方 通知や運動記録にも使える 目立たず着けっぱなしにしやすい

腕時計を着けたまま眠るのが苦手な人には、指輪型のほうが続けやすいかもしれません。

一方、昼間も通知や運動の記録に使いたい人には、腕時計型が便利です。

睡眠の記録は、毎晩続けてこそ意味があります。

1日だけの結果より、何日も続けて見たときの傾向のほうが、ずっと参考になるからです。

自分が無理なく毎晩着けられる形を選ぶことが、いちばん大切なポイントといえそうです。

使う前に知っておきたい注意点

便利な機能ですが、使ううえで押さえておきたい点もあります。

まず、この機能は病気を診断するためのものではありません。

あくまで、睡眠中の呼吸の乱れに「気づくきっかけ」を作るための機能です。

次に、測定の結果は、着け方や体調によっても変わることがあります。

ゆるく着けていたり、途中で外れてしまったりすると、正しく測れない場合もあります。

そして、気になる症状がすでにある人は、デバイスの結果を待たずに医療機関へ相談するのが安心です。

大きないびきや、日中の強い眠気が続いているなら、それ自体が受診を考えるサインになります。

日本ではいつ使えるのか

気になるのは、日本の利用者がいつこの機能を使えるかです。

結論からいうと、現時点で日本での提供予定は発表されていません。

今回の発表で明らかになっているのは、韓国での提供開始だけです。

Android Authorityは、FDAの認可をすでに得ていることから、米国での提供が先に来る可能性に触れています。

ただし、これもサムスンが正式に認めたものではありません。

医療に関わる機能は、国ごとに承認の手続きが必要になります。

日本で使えるようになるには、国内での手続きが進むのを待つ必要がありそうです。

編集部コメント:「数字で見える化」の先にあるもの

ウェアラブルの健康機能は、ここ数年で「記録する」から「気づかせる」へと役割を広げてきました。

今回のサムスンのアップデートは、その流れをさらに一歩進めるものです。

結果が3段階で見えるようになれば、「病院に行くべきか」を考える材料にもなります。

家族に指摘されても、なかなか受診に踏み切れなかった人の背中を押すきっかけになるかもしれません。

一方で、表示された段階だけで自己判断してしまうのは避けたいところです。

「軽度」と出たから安心、「頻繁」と出たから重い病気、というわけではありません。

気になる結果が続く時は、睡眠外来などの専門の医療機関に相談するのがおすすめです。

サムスン以外のメーカーも、睡眠や呼吸に関わる機能に力を入れ始めています。

ウェアラブルの競争は、歩数や心拍の記録から、より医療に近い分野へと移りつつあるといえそうです。

指輪や腕時計が、毎晩そっと体の変化を教えてくれる。

そんな時代の健康管理は、デバイスの結果と医師の診断を上手に組み合わせることが大切になりそうです。

参照元:Android Authority「Galaxy Ring and these Galaxy Watches will get improved sleep apnea detection」
https://www.androidauthority.com/samsung-galaxy-watch-ring-improved-sleep-apnea-function-3728991/

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