汚れるほど味が出る一足
新品のスニーカーを履いて出かけた日に、うっかり汚してしまう。
そんな時の、あのがっかりした気持ちは誰にでも覚えがあるはずです。
ところが今回紹介する一足は、その発想が逆です。
「履き込んで汚れるほど、かっこよくなる」ことを目指して作られました。
スニーカー専門メディアのSneaker Newsが伝えたのは、フランスのブランド「L’Art De L’Automobile(ラール・ド・ロトモビル)」とサロモンのコラボです。
ベースになったモデルは、サロモンのハイキング系スニーカー「XT-Quest 2」です。
L’Art De L’Automobileとは
L’Art De L’Automobileは、パリを拠点とする高級車のディーラーです。
Sneaker Newsは、このブランドを「パートタイムでストリートウェアも手がけるようになったカーディーラー」と表現しています。
クルマを売るお店が、服や小物を作る。
少し意外に聞こえますが、クルマ好きの間では、こうした「カルチャーとしてのクルマ」を発信するブランドが支持を集めています。
クルマそのものだけでなく、その周りにある整備工場やドライブの空気感まで、ファッションとして楽しむ流れです。
今回のコラボのテーマは、まさにそのクルマの裏側にある整備工場です。
メカニックが1日働けば、靴はあっという間に汚れて傷んでいきます。
その現場に寄り添う一足として、デザインが組み立てられています。
デザインのこだわり
見た目は控えめですが、細かなところに作り手の意図が詰まっています。
Sneaker Newsが伝えたポイントを並べてみます。
- ベースカラーは、作業着を思わせるオリーブグリーン
- 甲を覆うベロ部分は、メッシュではなく丈夫なキャンバス素材
- かかと外側の革に、ブランドの丸いロゴを型押し
- ロゴの中央には、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIの初代モデルを配置
- 靴ひもはグリーンの多色ロープ、シルバーのフック金具を組み合わせ
ベロをキャンバスにしたのは、オイルがこぼれても染み込みにくくするためです。
見た目のためだけではなく、整備工場で本当に使えることを考えた変更になっています。
ロゴに初代ゴルフGTIを選んだのも、クルマ好きの心をくすぐる演出ですね。
1970年代に登場したこのクルマは、「ホットハッチ」と呼ばれる小型スポーツの元祖として知られています。

ハイキングシューズの機能はそのまま
ベースのXT-Quest 2は、もともと山歩きのために作られたモデルです。
今回のコラボでも、そのハイキングシューズとしての作りはしっかり残されています。
特に頼りになるのが、靴底のグリップです。
オイルや水で滑りやすくなった整備工場の床でも、しっかり踏ん張れるように考えられています。
街で履くスニーカーとしても、この丈夫さは心強いポイントです。
雨の日の通勤や、キャンプ場での移動など、多少ラフに扱っても気になりにくい一足といえそうです。
「ワークウェア×アウトドア」が支持される理由
今回のコラボが生まれた背景には、ファッション全体の流れもあります。
ここ数年、作業着やアウトドアウェアを、街の服として取り入れるスタイルが定着してきました。
もともと仕事や山のために作られた服や靴には、はっきりした理由のあるデザインがあります。
丈夫な生地、汚れにくい素材、滑りにくい靴底。
そうした「機能から生まれた形」が、かえって新鮮に見えるようになったのです。
サロモンは、まさにその流れの中心にいるブランドのひとつです。
山を走るためのシューズが、いつのまにか都会のファッションアイテムとしても選ばれるようになりました。
そこに「整備工場」という新しい現場を掛け合わせたのが、今回のコラボです。
山でも街でもなく、クルマのガレージ。
アウトドアとワークウェア、そしてクルマ文化が一足の中で出会っているわけですね。
手に入れたら試したい履きこなし
せっかくの「汚れて味が出る」一足なら、きれいに飾っておくのはもったいない気もします。
オリーブグリーンの落ち着いた色は、合わせる服も選びにくいはずです。
- 太めのワークパンツやカーゴパンツと合わせて、作業着らしさを強調する
- デニムに合わせて、休日のドライブ用に気軽に履く
- 黒やグレーの無地の服に合わせて、靴を主役にする
もちろん、実際の作業に使っても問題ありません。
ガレージでのDIYや、愛車の洗車の日にあえて履いて、少しずつ「自分だけの一足」に育てていく。
そんな楽しみ方こそ、このコラボの狙いに合っているのかもしれません。
発売日と購入先
発売は2段階に分かれています。
| 時期 | 購入先 |
|---|---|
| 10月28日 | L’Art De L’Automobileの公式サイト |
| 11月2日 | サロモンと世界の一部取扱店 |
価格は、Sneaker Newsの記事では明らかにされていません。
日本の取扱店で扱われるかどうかも、今のところ発表はありません。
欲しい人は、サロモンの公式情報や国内のセレクトショップの告知をこまめにチェックしておくと良さそうです。
コラボモデルは数が限られることが多く、発売直後に売り切れてしまうことも珍しくありません。
気になる人は、早めに情報を追いかけておくのがおすすめです。
編集部コメント:「機能から生まれるデザイン」の強さ
最近のサロモンは、アウトドアブランドの枠を超えて、ファッションの世界でも存在感を増しています。
日本でも、街で履くスニーカーとしてサロモンを選ぶ人が増えました。
その中で今回のコラボが面白いのは、「整備工場で働く」という具体的な場面から形が決まっている点です。
キャンバスのベロも、滑りにくい靴底も、すべてに理由があります。
飾りのためではなく、使う場面から生まれたデザインには、やはり説得力がありますね。
カーディーラーという、ファッションとは縁遠く見える会社が仕掛け人になっている点もユニークです。
クルマを売る人たちだからこそ知っている、整備工場の空気感やメカニックの働き方。
その「現場の目線」が、デザインに説得力を与えているのでしょう。
クルマ好きにとっては、初代ゴルフGTIのロゴも見逃せないポイントです。
ドライブの日に履いて出かけたくなる、クルマとファッションをつなぐ一足になりそうです。
参照元:Sneaker News「L’Art De L’Automobile And Salomon Made A Shoe For Mechanics」
https://sneakernews.com/2026/10/26/l-art-de-l-automobile-salomon-xt-quest-2/



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