まるでアップルストア!紙の無い、完全デジタルの図書館

2546

2013年の秋。斬新な図書館『BiblioTech(ビブリオテック)』がテキサス州サンアントニオにオープンする。「アップルストアを意識した」というこの図書館は、何列にも渡って並んでいる本棚や、読み古した本は一切ない。その代わり、液晶スクリーンやコンピュータ、ノートパソコン、タブレットが整然と置かれている完全デジタルの図書館だ。

2002年、アリゾナ州トゥーソンにも完全デジタル化した図書館が出現したが、数年後に紙の本も導入された。理由は住民がデジタル化に疲弊したからという。スペースを節約するためのデジタル化だったが、紙の本を好む人が少なくなく、運営側のスタッフも操作に慣れておらず、しかも、ほとんどの出版社が図書館にライセンスを与えることを渋ったらしい。

しかし、現在では電子ブックリーダーの普及が進み、電子書籍はぐっと身近なものになりつつある。完全デジタルの図書館は時期尚早か、そうでないのか。『BiblioTech(ビブリオテック)』は一つの試金石になりそうだ。

この記事をシェア
0 0
記事のタグ