米イリノイ大学と米国疾病予防管理センターの研究グループによる、中学生に関する研究成果は、子どもの教育について考え直す機会になるかもしれません。
なぜなら、同級生をいじめたり、同性愛をからかったりする中学生の男子は、数年後にセクシャル・ハラスメント(セクハラ)をする可能性が高くなることが分かったからです。
同国中西部のミドルスクールに通う1000人近くのうち、「同級生をいじめる男子」が2年後にセクハラをする可能性は「-いじめない男子」の4.6倍、「同性愛に関する悪口を同級生に言う男子」が2年後にセクハラを行う可能性は「-言わない男子」の1.6倍に達しました。
セクハラの注意を払うべきは小学校高学年から?
研究グループによると、「当人が望まない性的な話題の会話」「ボディタッチ」「性的な噂の流布」といったセクハラが若者の間で広がっており、少女だけでなく、少年もセクハラのターゲットにされているとのこと。
また、異性愛者であることを証明する必要性を感じ、同年代の他者を性的にしつこく悩ませる少年少女が一定数存在するとしています。
エスペラージ・イリノイ大教授は、学校における、セクハラの予防・介入の必要性を説いています。介入開始の望ましい時期は小学校高学年で、特に同性愛に関する悪口に注意を払うべきとしています。
大人は性的な話題を子どもと話し合うことに消極的とはいえ、今後は、きちんと向き合い、何が悪いかを説明する能力が今問われているのかもしれません。
参照元:NEWS BUREAU
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