1936年と1937年を感じることの出来るクラシックカー

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未定 詳細なし

1936年は日本の元号で言うと昭和11年である。日本は大日本帝国憲法の下に成り立っていた時代だ。2月26日に二・二六事件が発生し、東京に戒厳令が布告されていた。その前の2月5日には全日本職業野球連盟、現在の日本野球機構が発足している。奇しくもこの年にこの世に生まれのが、巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏である。治安の悪化が懸念されていた年ではあったが、日本プロ野球界にとっては運命の年だったのかもしれない。

翌年の1937年は、盧溝橋事件が勃発し、日中戦争が開始された。また、トヨタ自動車工業が生まれたのも1937年である。日本の自動車の夜明けと言って良いかもしれない。さらに日本通運、三菱地所、松竹などもこの年に発足している。日本企業の黎明期だ。

海の向こうアメリカ・ニューヨークでは、日本から見ると全く考えられない文化が存在していた。映画やスポーツ、企業を比較しても残念ながらアメリカが先を行っていたのである。その象徴が自動車である。この「コード810」と「コード812」の大きなボディと戦前のアメリカらしい優雅なデザインが、当時の日本とアメリカの差を表しているのかもしれない。敗戦から立ち直り、見事に技術力の差を埋め、日本車が世界のトップに立ったと言う事も忘れないで欲しい。

コード810とコードコード812を見ながら、昔話に花を咲かせてみるのも、良いかもしれない。

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