「飛ぶ」という概念が変わるかもしれない、まったく新しい飛び方

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D-Dalus」と名づけられた奇妙な物体がある。今わかっているのは、新しい飛行体であるということ。写真を見るかぎりでは、とても宙に浮けるとは到底思えない。しかし、このドラム缶のような物体がタービンになっていて、2200rpmで回転する。推力は、タービンに取り付けられたブレードでコントロール出来るということらしい。

このD-Dalusは、離着陸に滑走を必要としない。垂直上昇が可能となる。また、羽やプロペラが付いているわけではないので、外的要因による影響が少ない。そのため、様々なシーンでの活躍が期待できる。例えば、船上からの離陸。それも空母のような巨大な戦艦である必要がない。災害救助などでも、実力を発揮できるだろう。さらに、屋内でも航行が可能だ。人が立ち入ることができな場所こそ、D-Dalusの出番だろう。

D-Dalusは構造がシンプルなため、メンテナンスが容易だ。VTOL(垂直離着陸機)のように莫大な維持費を必要としないところも、素晴らしい。 もしも、本機がすでに実稼働していたら、あの原子力発電所の問題は、もっと小さくて済んでいたかもしれない。そういうことでも、期待される機体だ。一日も早く実用化が望まれる、新しい飛行体D-Dalus。まずは実際に飛んでいる雄姿を見てみたい。

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