セナが愛したドゥカティからセナへの贈り物

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2014年はアイルトン・セナがイモラで事故死してから20年と言う節目の年である。私は「20周年」とは書きたくないのだ。20年経ってもあの事故を受け入れたくはないのである。あの日の前日にはローランド・ラッツェンバーガーも事故死している。あの2日間はF1にとって史上最悪の2日間といって良いだろう。ローランド・ラッツェンバーガーの死を目の当たりにしたセナが「走りたくない」と恋人に電話していた事はあまりにも有名である。20年経過した今でも、ローランド・ラッツェンバーガーとアイルトン・セナの死は風化させてはいけないのだ。

セナは生前ドゥカティのバイクを愛好していた。ドゥカティの工場を訪れ、オーダーメイドでバイクを発注した事を皆さんはご存じだろうか?ドゥカティは没後20年となったセナに敬意と哀悼の意を示す意味で、セナ仕様のパニガーレ「Ducati 1199 Panigale S Senna (ドゥカティ 1199パニガーレSセナ)」を発売する。Ducati 1199 Panigale は世界一美しいバイクの称号持つバイクだが、Ducati 1199 Panigale S Sennaは生前セナがオーダーメイドした際にチョイスしたカラーリングを採用し、さらにセナの名前も刻印した特別仕様のバイクである。「貴公子仕様」とでも言うべきか。Ducati 1199 Panigale S Sennaの発売台数はセナのF1出場回数にちなんだ161台で、ブラジルでの販売が予定されている。

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