次はロットナンバー118番「1997年型フェラーリF310B」です。63万ドルではいかがですか?

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フェラーリF310B (Ferrari F310 B)」は、フェラーリが1997年のF1世界選手権のために、天才デザイナージョン・バーナードが設計した車両だ。彼によれば「フェラーリが保守的で、独創的なアイデアを発揮できなかった。」といいフェラーリを去ってしまった。その結果、ミハエル・シューマッハとエディ・アーバインがドライブしたフェラーリF310Bの戦闘力は十分ではなく、シーズン序盤は極度の不振にみまわれた。

シーズン中にテクニカルディレクターのロス・ブラウンとシューマッハに呼ばれて、ベネトンより移籍しチーフデザイナーとなったロリー・バーンによって改良が重ねられシーズン後半にはまったくの別物になってしまったほどだが、成績は良くなりシューマッハはこの年、日本グランプリを含めて5勝を挙げ、ランキング2位になっている。(この年のチャンピオンはウィリアムズに乗るジャック・ビルヌーブ)

そのフェラーリF310BがサザビーズとRMオークションの共同で、11月21日に「Art of Automobile」と題されたオークションに登場した。シャシーNoは179、3LのV10エンジンNoは192とされている。カーナンバー「5」は紛れもないシューマッハの愛車だ。スパ・フランコルシャンで行われたベルギーグランプリに初登場したものである。その後個人コレクターの手を渡り歩き、今日に至ったわけだが、状態は非常に美しく保たれている。

正直なところ、フェラーリF310BはフェラーリのF-1史上最も最高したわけでもなく、評価が高いわけでもない。また、シューマッハのチャンピオン記録にも登場しない言わば「残念なマシン」である。にもかかわらず、高値が予想されるのはシューマッハの名前とフェラーリF-1というブランドの成せる業なのだろう。ちなみに興味を持たれた方が居ても、オークションはもう終わっていますので。

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