神か悪魔か 中国が「人の受精卵」に遺伝子操作

2288
未定 詳細なし

いよいよ人間は神の領域にまで足を踏み込もうというのだろうか。だがそれは悪魔的な行為と呼べるかもしれない。

中国の研究チームが人間の受精卵に対し遺伝子配列を編集する実験を行ったと発表した。人間の受精卵に対するこのような恒久的な実験は倫理上大きな問題があるとされ、世界的にも反対の声が大きい。

遺伝子操作アプローチで病気を防ぐ

中国の実験チームは86個の受精卵に対し地中海性貧血症の原因となる遺伝子の修復を試みたという。だが受精卵は生き残ったものの目的とされた遺伝子修復は失敗に終わった。

現時点では遺伝子を自由に操ることは不可能だ。しかし将来的には様々な先天的疾病がこのような実験の「成果」として世の中から消滅するかもしれない。米国では細胞内にあるミトコンドリアの変異継承を防ぐ研究がマウスレベルで行われている。

神の間違いを人間が修正しようというのか

遺伝子レベルで先天的な疾病の発生を防ぐことができれば、それは医学的に良くも悪くも大きな意味を持つことになる。先天的な病とはいわば神の犯したケアレスミスと言えるかもしれない。

そのケアレスミスを人間が正す。それが善いことなのかどうか、人間が自分達自身で決めなければならない。

また、クリアしなければならない大きな問題もある。例えば「デザイナーベビー」の出現を防げるかどうかだ。

デザイナーベビーとは髪の色や肌の色、瞳の色、その他諸々の要素について親が望んだ通りの特性を持って生まれてくる赤ちゃんのことだ。もちろんそれは遺伝子を人為的に操作することによって実現される。

出発点は医療目的であったとしてもその研究過程で得られた様々な実験データは人間の知識となりどのように利用されるのか見当もつかない。

分相応という言葉がある。もし人間が分相応でない力を持てばそれは遠からず破滅的な結果をもたらすだろう。

人間とは何なのか?どこまでが人間でどこからは人間でないのか。根本的な価値観が試される。

参照元:The Wall Street Journal

この記事をシェア
0 0
記事のタグ