好きなだけ食べても太らないために知っておくべき3つの基礎知識

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ここ数年、栄養学の世界では「好きなだけ食べても太らない方法」の研究が進んでいます。「カロリー神話」という本を書いたジョナサン・ベイラー博士によれば、現代ではカロリーを気にして食事を減らすのはナンセンス。好きに食べて痩せるためには、以下の3つの基礎知識をおさえておきましょう。

1.「カロリーを減らせば痩せる!」はウソ!

ここ数十年ほど「ダイエットの基本はカロリー制限だ!」と言われ続けてきましたが、これは大きな間違い。摂取カロリーを減らすと、人間の身体は新陳代謝のスピードを下げてやせにくくなるし、脂肪のかわりに筋肉をエネルギーとして使っちゃう。

カロリー制限で体重が減った場合、その7割は筋肉が減ったのが原因。脂肪が燃えるのは一番最後です。長期にわたって行われた統計調査によれば、カロリー制限と激しいエクササイズでダイエットに成功する確率は4.6%しかありません。

2.お菓子やパンのカロリーは、野菜や肉のカロリーとは違う!

お菓子やパンから得られるカロリーは、野菜や肉から得られるカロリーとは質が違います。カロリーの質は、具体的に以下の4つの要素にわけられます。

満足感:どれだけ速く満腹感を得られて、その満腹感がどれだけ長く続くか
GI値:どれだけ速く血糖値を上げるか
栄養:カロリーのなかで栄養が占める割合
効率:どれだけ速くカロリーが脂肪に変わるか

つまり、満足感が高くて、GI値が低く、栄養があって、効率が悪いカロリーが最高。その点で、GI値が高くて栄養がないお菓子は、カロリーとしては最悪ということになるわけです。

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3.食事の比率は野菜50%、タンパク質30%、脂肪20%で!

お菓子と野菜のカロリーの質が違うように、炭水化物とタンパク質にも大きな違いがあります。人間の身体にとって、タンパク質よりも炭水化物のほうが2倍も効率がいい(=脂肪になりやすい)からです。

一方で、タンパク質が脂肪に変わるときは、摂取したカロリーの3分の2が燃えてしまいます。例えば、300kcalのタンパク質を摂った場合、脂肪に変わるのはたった100kcaにすぎません。ところが、300kcalの炭水化物を摂ると、200kcalも脂肪に変わってしまいます。

以上のことから、オススメする食事法は、野菜50%、タンパク質30%、脂肪20%の割合を守ること。この比率で栄養をよれば、食事量を増やして運動を少なくしても健康的にやせていくはずです。

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