全然重要じゃない?履歴書、ちょっとしか読まれてないってホント?

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未定 詳細なし

海外では常識的なことだが我が日本でも終身雇用制の崩壊とともにサラリーマンが転職活動をするのは当たり前のこととなった。

これまでの経験を生かし、新たなフィールドを求めて自分の能力を最大限アピールする。そのために必須であり、きっかけとなるのが「履歴書」だ。求職者は一文字一文字魂を込めて履歴書を書き上げる。

しかし、残念なことに…どうやら企業の採用担当者はあなたの履歴書にはロクに目を通していないようなのだ…。

実在しない人間を採用?

数々の大企業を渡り歩き素晴らしい結果を残してきたあるサラリーマンA氏。彼は現在新しい職場を求めて求職活動を行っている。

彼の履歴書には素晴らしい学歴とそれ以上に輝かしい業務経歴がズラッと並ぶ。どの企業の採用担当者も彼を欲しがるに違いない。A氏の履歴書は他に類を見ない素晴らしい出来なのだ。ただ一つの問題点を除いては。

A氏の履歴書の問題点。それは最後の一文にある。

「私は実在しない人間です。」

A氏は企業の採用状況を調査するために生み出された架空の人物なのだ。そのことは履歴書の最後にしっかりと記載されている。しかし、このA氏に対して正しい認識を持つことの出来た企業(つまり履歴書を最後まで読んだ企業)は全体のわずか2%に過ぎなかった。

ほとんどの企業の採用担当者は、応募者の履歴書の一部しか目を通していない。そして予め定められたキーワードによってのみ数百人以上の応募者を数十名にまで絞り込むのだ。

このようなやり方はどこの企業でも一般的なもので、実際この調査で対象となったのは「世界で最も働きがいのある企業ベスト100社」に選ばれた一流企業ばかりなのである。

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ほとんどの企業は何の連絡もよこさない

大半の企業は求職者に対してとても冷たく接する。応募者に対して不採用の旨を適切に通知しているのは上記の100社中28社であった。書類選考を通過したのは6社であったから全体の6割以上の企業は不採用決定者に対してはなんのリアクションも返していないことになる。

応募者の立場としてはこれは辛い。不採用でもせめて何か一つくらいは連絡が欲しいと思うのが人情である。企業にとっては「蹴って終わり」の関係かもしれないが、求職者はまた別の企業を探して歩き始めなければならないのだから。

参照元:The Wall Street Journal

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