苔じゅうたんで家の中に侘び寂びを

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古都の寺社から見る苔の庭園を眺めていると、ふだんの煩悩まみれの自分をしばし忘れる人も多いのではないだろうか?自分の家にもこういうのがあったらと思うが、庭すら望めぬ住環境。ところが諸外国の人は広大な敷地の家に住んでいるのに、なぜかこういうガーデニングアイデアにはまる。

ラテン語の造語でTERRAMAC(テラマック「母なる地球の息子」)と名付けられたバイオマス素材を使い完成したのが、このインドア和風庭園。テラマックは日本のユニチカが開発したエコロジーマテリアルで、今回それを応用し屋内で「苔のじゅうたん」の養生に成功した。根を支え10年は持つテラマックの土台により、室内には人工ではない質感の湿った土と緑の香りが満たされることだろう。これならば小さなスペースでもじゅうぶんに侘び寂びを楽しめそうだ。

古来からの日本の侘び寂びが最新ハイテク技術と融合して世界へ発信される。今の日本を思うと色々な意味で胸が熱くなる。

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