スモークサーモン風味のウォッカ、サラ・ペイリンらを輩出したアラスカの恵み

1961

アラスカ州ワシラにあるアラスカ・ディスティラリー社が「スモークサーモン風味のウォッカ」を発売したのは、シアトルを本拠に置くブラックロックスピリッツ社がベーコン風味のウォッカを発売してからちょうど1年後のことでした。

どちらも発売された当初は、ウォッカベースのカクテル、たとえばブラッディ・マリーといったものに微妙なフレーバーを補完する意図があったと思われますが、現在では創造性豊かなバーテンダーは新たな可能性を見いだし始めているといいます。

「正直言って狂気と酩酊の産物だったことは否定しない。アラスカを特徴づけるものを考えたんだ。スモークサーモン以外に何かあるかね?」共同経営者のひとり、トビー・フォスターはこう語ります。 しかし、スモークサーモンのフレーバーをスピリッツに取り込むことは難題でした。
生臭さを消すことが一番の課題となり、あらゆる方法を試してみた結果、取り入れられたのは、燻製にしたサーモンから表皮とひれを取り除き、厚切りにして強いアルコールと交え、サーモンエキスなるものを取り出して、ウォッカと和えるとというもの。

そしてもちろん、アラスカ・ディスティラリー社では、スピリッツの原料となる穀物、氷河水、そしてもちろんサーモンと、素材のすべてを自然豊かなアラスカの大地からの恵みからまかなうことに今日もなお、こだわり続けているのです。

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