多機能性を備えたタクシー乗り場 ~より良い街づくりを考える

2901

いきなりですが、より良い街づくりを考えたことはありますか。今回紹介するのは、トルコ人デザイナーが考案した、まったく新しいタクシー乗り場「Taxi Station (タクシー乗り場)」です。世界共通の響きである「TAXI」の文字をデカデカとフィーチャーしているので、目立つこと間違いなし。

ただ、単なる分かりやすさだけを追求したタクシー乗り場ではありません。休憩所、タクシードライバー向けの仮眠室、お手洗いの併設がイメージされており、通りに利便性が出現するようです。太陽光パネルや雨水再利用設備が導入されれば、エコという要素も加わります。

外国人にやさしい街づくりという観点からも興味深い取り組みです。分かりやすいタクシー乗り場は旅行者の助けとなります。「道はどこですか」「タクシー使うよりも歩いた方が…」「案内しますよ」「ありがとう」などの交流が生まれる可能性も。ちなみに、訪日外国人旅行者数は東日本大震災からの一時期を除くと増加傾向にあります。

震災といえば、災害発生時や交通網が麻痺してしまった際、施設併設のタクシー乗り場が役に立つはずです。トイレ利用だけでなく、防災用備蓄庫の役割を担わせることも可能。

より良い街づくりを考える。それぞれに思うところがある一方、意外と身近なところで計画が進行しているかもしれません。市民の意見を聴く場を設けるケースが多いので、興味のある方は参加して観ると良いでしょう。

この記事をシェア
0 0
記事のタグ