夜、満足に本を読むことができない人たちが15億人もいます

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世の中には、約15億もの人たちが、”明かり”のない生活をしているという事実をご存じだろうか。特に、貧しい国において。昨年にほんの少しだけ実施された「計画停電」だけで、日本という国はどうにかなってしまうのではと、大騒ぎしていた私たちには、到底考えることができないレベルだろう。
彼らは主に、燃料性のランプで夜を過ごす。とても安価なのだが、その分危険も多い。有毒ガスの発生や爆発の危険は常に隣り合わせ。死に至ってしまうことだって少なくないのだ。そう、彼らの夜は安定していない。

WakaWaka」は、そんな彼らに安心をもたらすことのできる明かりになるかもしれない。残念ながら、コンセプトの段階なのだが、実現すればきっと有用だろう。このWakaWakaは、太陽電池で、16時間の連続使用が可能。もちろんサイズは小さく、どこでも持ち運ぶことができる。また、蓄えた電気はiPhoneを含む各種の携帯電話を充電することもできる。

画期的な製品には違いないが、WakaWakaはまだ、1台当たりのコスト面での課題が残っている。現在の予価10ドルは、ランプの燃料の2~3か月分になる。もっと安価にしなくては、彼らの手元には届かない。いまは協力者を募っているようだが、もしもこの問題が解決されれば、明かりの少ないところに光を届けることができようになる。”明かり”があれば、きっと文化レベルも向上するに違いない。これは我々先進国の課題でもある。

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