アルツハイマー病 超音波治療で失くしてしまった記憶を修復

2026
未定 詳細なし

アルツハイマー病は、通常65歳以上の人に発症する慢性の脳の病気です。病状は時間の経過とともに悪化し、記憶を失ったり、体の自由がきかなくなったりします。

超音波治療でアミロイドβタンパクの除去が可能に

アミノ酸から成るアミロイドβタンパクが蓄積されてプラークが脳内にでき、それがアルツハイマー病が発症・進行する原因とされてきました。この毒性物質を脳内から取り除くための研究が続けられてきましたが、いずれのケースも脳にダメージを与えてしまうため効果的とは言えませんでした。

ですが、クイーンズランド大学の研究者達の手によって新たな治療法が生み出されました。

クイーンズランド大学の研究者達は、投薬なしにアミロイドβタンパクを取り除くことが可能だと主張しています。同大学の研究者達は脳内にアミロイドβタンパクが蓄積されアルツハイマー病の発症を示していたハツカネズミの記憶能力の回復に成功したと述べています。

ハツカネズミの脳内のアミロイドβタンパクを除去する際には抗アミロイドβ抗体などの化学物質の力を借りることなくハツカネズミの脳を超音波で反復的にスキャンして実験を行いました。ミクログリア細胞が超音波機器が発する高周波音によって活性化され、アミロイドβタンパクを破壊させることに成功したそうです。

そしてこの治療を受けたハツカネズミの記憶は、他の健康的なハツカネズミと同じレベルにまで回復したそうです。

また彼らは、アルツハイマー病以外の毒性タンパクによって引き起こされる神経変性疾患にも同じ治療法を施して毒性タンパクを取り除くことができるか、そして意思決定や運動制御などの実行機能の修復も可能かどうか研究中です。

彼らは現在大型の超音波機器を開発中で、2年後以降を予定している臨床実験を行う前に羊を用いて実験したいとしています。

また、従来の抗体薬物療法は高価ですが、今回成功させたという超音波治療は比較的安価な治療で、効果的だということも分かっています。

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アルツハイマー病・認知症患者の未来は決して暗くありません

認知症患者のうち実に3分の2以上がアルツハイマー病に悩まされています。現在、アルツハイマー病を含む認知症に苦しむ患者は世界で3,500万人にもなるそうです。2030年にはこの数字は2倍に、2050年には3倍以上の1億1,500万人に上ると推測されています。

高齢化が進むにつれ、アルツハイマー病を患う人が増えてきています。人類の将来においてこの研究は非常に重要な意味を持っています。多くのアルツハイマー病患者や家族がより効果的かつ安価な治療を安心して受けることができるようになるのです。この研究が近いうちに成功し実現化されることを切に願います。

参照元:gizmagUniversity of Queensland

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