中国でヒットを飛ばすアプリとは

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中国のアプリ市場に殴り込みをかけた「Chang Ba」。その正体はカラオケのアプリだ。3週間で100万ダウンロードを記録し、iTunesのランキングで上位につけるほど人気を集めている。

これまで中国のiPhoneユーザー向けのカラオケが楽しめるアプリはあまりなかった。なぜならKTV(中国語圏のカラオケの名称)が彼の国のエンターテイメント・シーンで強大な力を持っているからだ。そこに風穴を開けたのがChang Baだった。

大ヒットアプリの開発者が1年半以上チームとして働いている仲間といっしょにアプリを販売し出したのはごく最近のことだ。ランキングで高い順位に位置したことは、ユーザーの渇望感の高さが伺える。思い切ったプロモーションをせずに、クチコミでどんどん広まっていったというのも納得だ。

スマートフォンを持ち歩いていながら、実際に声を出す機会はそれほど多くないかもしれない。開発のスタートは音声を生かしたアプリをつくろうとしたところだった。ところが録音機能から独自のコンテンツを生み出せるアプリが中国人には受け入れられにくいことが分かる。自分で歌をつくったりする人は限られた少数派。そこで方向を転換し、誰もが歌を歌えるようにChang Baができるのだ。

カラオケのアプリ。著作権の問題が浮上することは避けられない。だが開発チームは遵法意識を高く持ち、今後2年間で権利を買い取って(現在は1000曲程度の)配信曲数を増やしていくとのこと。こうした考えは当たり前のことではあるが、歓迎すべき取り組みだろう。

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