性的転換療法にNO!米オバマ大統領が声明を発表

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未定 詳細なし

多様性の国、アメリカ合衆国がまた大きな前進を果たした。オバマ大統領が性的転換療法(コンバージョン・セラピー)を止めるよう声明を発表したのだ。

コンバージョン・セラピーはLGBTと呼ばれる同性愛者などに対し、性的な嗜好や自己認識を転換させることを目的として幅広く行われている。

きっかけは一人の少年の死

キリスト教の多くの宗派は同性愛を禁じている。アメリカはもともとキリスト教の国だが今でも同性愛に対して偏見を持つ人は少なくない。そのためトランスジェンダーに対する社会的な差別は常に問題となっていた。

同性愛は治療により治さなければならないもの、そう考える人も多くコンバージョン・セラピーはごく一般的な医療行為として実施されている。しかし昨年12月、一つの悲劇がアメリカ社会に大きな衝撃を与えた。

その悲劇とはリーラ・アルコーン(当時17歳)の自殺だった。彼はトランスジェンダーで、両親によってコンバージョン・セラピーを強制的に受けさせられていたのだが、これを苦にして自らの命を断ったのだ。

コンバージョン・セラピーは甚大な人権侵害

アルコーンの死をきっかけにホワイトハウスにはたくさんの請願署名が集まった。もちろんその目的は、オバマ大統領にコンバージョン・セラピーの中止声明を発表してらいたいという内容のものである。署名は三ヶ月で12万人以上、現在では30万人を超える数が集まっている。

コンバージョン・セラピーは「同性愛は治せる」という前提に立って行われてきた。しかし、実情は非科学的で対象者の人格を無視し、精神的にとても傷つけるものだった。

かつてコンバージョン・セラピーを普及させるため、啓蒙活動を積極的に行っていたあるキリスト教団体の元代表はこう語っている「私達はとても酷いことをしてしまった。過ちはもう繰り返すべきではない」と。

この宗教団体元代表者はある日、「自分もトランスジェンダーである」ことに気付く。そして、その日から彼女はこの運動から一切の手を引いたのである。

もちろん神からの罰は一度としてこの元代表者に下されてはいない。神は同性愛ごとき何の問題にもしないのだ。

参照元:AFP BB NEWS

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