アメリカの小さな食品会社、大きな可能性を秘めたサラダ自販機を稼働中

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あなたは米イリノイ州シカゴの「ファーマーズ・フリッジ (Farmer’s Fridge)」という企業を知っていますか。知名度を上げるのはこれからという小さな食品会社ですが、シカゴ中心部の2カ所に設置中の自動販売機は大きな可能性を秘めています。自販機の商品はミネラルウォーターや缶コーヒーではなく、新鮮なサラダなのです。

環境と美意識にこだわる自販機。機械の外観は緑で覆われており、再生木材を利用しています。サラダは再利用可能な瓶に密閉されています。肝心の中身は、地元で調達する農産物(有機栽培)でつくられたサラダや軽食(ヨーグルトやスライスしたリンゴなど)。きっと多くの人が「日本にも普及すればいいな…」と思わずにはいられないでしょう。

サラダは数種類から選べます。例えば、ガン予防に有効とされる「抗酸化物質が盛り沢山サラダ」は、緑野菜、ヤギの乳でつくったシェーブルチーズ、ミックスベリー、アーモンド、にんじんなどが詰まっており、しかもバルサミコ酢のドレッシング付き。鮮やかな見た目は食欲をそそります。

もしかしたら「売れ残ったサラダはどうなるのか」と疑問に感じた人がいるかもしれません。缶やペットボトルと比較し、消費期限に雲泥の差があるのは容易に想像がつきます。ファーマーズ・フリッジによると、困窮者向けの食材庫に寄付しているとのこと。鮮度が最重要な商品は、10時までに搬入され、18時以降は値下げ販売を実施しているそうです。

日本はコンビニエンスストアの普及などで、より近所で食料品を買えるようになり、自宅で調理せずに食事ができるようになりました。コンビニよりも簡単に購入できる、ファーマーズ・フリッジのような特色ある自販機の時代が、今後やってくるかもしれません。

 

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