読んでよかったと伝えたくなる1冊 『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』

4172

オロナミンCドリンク、金鳥蚊取り線香、マジックインキ、ふりかけ3色パック・・・、大人になっても忘れない名前ですよね。もしかしたら、当時住んでいた家や好きだったものを思い出す人もいるのでは。こういうロングセラーは、一時的なベストセラーとはやはり一味違うもの。

今日紹介するビジネスマンの父より息子への30通の手紙」も30年程前に出版されたものですが、今でも密かに人気が続いている1冊。ビジネスマンはもちろん、お子さんのいるお父さんにも是非手にとってもらいたい本です。

読んだら余韻の残る本

「財産や事業など残すより、いちばん大切なのは、一生の経験から学んだ人生の知恵やノウハウの集積である。これだけはぜひ息子に伝えておきたい」(まえがきより)

この本は、父が同じ道を志そうとしている息子へ宛てた心温まる30通の手紙をまとめたもの。大学試験、新社会人、上司・部下との人間関係、友情、結婚など、人生で遭遇する局面ごとに、父として、社長として、時には男として20年間励まし続けた軌跡がそこには残されています。

「褒めるべきことを褒めるならば、費用は一文もかからないのに、その効果は測り知れない」

「学校を卒業した途端に学ばなくなる人もいるが、何かをしたい人、あるいはこの世で与えられた時間を有効に使いたいと思う人は、死ぬまで学び続ける」

「他人の過ちから学べ。自分ですべての過ちを経験する時間はない。他人の過ちを学ぶ最良の手段が“読書”」(本文引用)

病気の経験から死と向き合ったことを機に息子へ伝えられる言葉の1つ1つには、息子だけではなく、読んでいる私達にもたくさんの人生訓を教えてくれます。

ちなみに筆者は大学入学時に読了。ちょうど本の中で大学進学に対し不安な息子へ宛てて、“船に乗ってしまえば、後は流れに乗って前に進んでいける”と自分の身を置く環境の大切さが説かれていて、感動したことを覚えています。

こんな手紙が自分の子どもに渡せたらなとついつい読みふけってしまうのではないでしょうか。

参照元:ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

この記事をシェア
0 0
記事のタグ