今さら聞けない?「ギリシャ騒動」の真実

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未定 詳細なし

どうも欧州の騒ぎが収まらない。加盟国28カ国から成るEUだが、問題児のギリシャ君がまたも約束を破ろうとしているからだ。

ギリシャ君の家は金が無い。正直、貧乏だ。遡ること5年前。ギリシャ君はそれまでアノ手コノ手を使って自分を金持ちであるかのように見せかけていた。発表する統計の数字をごまかし、楽観的な将来予測を全世界に向けて堂々と発信していたのだ。

ギリシャ君の家は由緒正しい名家である。アクロポリスの丘にパルテノン神殿。神話と芸術に彩られた輝かしい歴史を持ち、古代・近代両方のオリンピック発祥の地でもある。

そんなギリシャ君のことだからなんとなく怪しいと思いながらもみんな彼にお金を貸していた。冷静に考えればありえないほど低い金利で。それにギリシャ君の経済活動の規模は決して大きくはない。

だから「何があろうとそんなに大事にはならないさ」とみんな楽観視していた。

ドミノゲーム スタート

たしかにギリシャ1国がどうなろうがそれ自体は大したことはないかもしれない。ところが今度はギリシャにお金をたくさん貸しているイタリアやスペインもかなりヤバイ財政状況にあるってことが分かってきた。

ギリシャに貸したお金が返ってこないとなると、イタリアやスペインもドミノ倒しのようにぶっ倒れる危険があるのだ。

さすがにこの2つの国の経済規模は無視できるほど小さくない。

それにEUという枠組みの中で、統一された「ユーロ」という通貨を使っている他の国々にとっては、自分達の財布の中に入っているお金の価値が極めて不安定になるわけだからおもしろいはずがない(厳密には全てのEU加盟国がユーロを導入しているわけではない)。

徹底した緊縮財政 成功したように見えたが・・・?

国家のドミノ倒しを防げ。ユーロ圏各国による徹底したギリシャへの財政干渉はこの時から始まった。EUはECB(欧州中央銀行)と協力し何度と無く使節団をギリシャへと派遣。ギリシャ財政再建のための管理プログラムを策定し、これを公表することによって事態の沈静化を図ったのだ。

作戦は功を奏しユーロの為替レートは安定した。各国の株価も堅調に推移し欧州は、そして世界はギリシャの問題が既に過去の物となったかのように考えた。

ギリシャ国民大暴れ!「もう節約はしたくない!」

ところが今度はギリシャ国民がギリシャ政府に対し反旗を翻した。ギリシャ政府とEU、ECBが策定した管理プログラムとはとどのつまり、「マジ反省してます。これから思いっきり節約するんで金貸してください。」というものだ。

当然ギリシャ政府が国民に対して支出していたお金やサービスはギリギリまで引き締められ、異常なほど多かった公務員にはリストラや大幅な給与カットが行われた。

だが、ギリシャ国民はこれに対して猛烈に反発。今年行われた総選挙ではこの緊縮財政を継続するかどうかが大きな争点となりその結果、政策に反対する急進左派が勝利したのだ。

この急進左派トップのチプラス党首は「これまでの支援条件は反故にする」と明言しており、これをきっかけに一気に欧州の財政危機が再燃しているというわけだ。

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ギリシャのユーロ圏離脱は不可避?ドイツは譲る気ナシ!

今のところギリシャと他のユーロ圏各国との溝を埋める方法は見つかっていない。特に経済好調のドイツや健全な財務状況にある北欧の国々は、ギリシャのふざけた態度に対し呆れ果て、イラついた表情を隠そうともしていない。

確かにECBが金を刷り、それをギリシャに与えれば彼らは救われるかもしれない。しかし、それでは国家レベルでの金融モラルハザードを引き起こす恐れがあり、ギリシャだけでなく他の国々の国債の価値を崩壊させてしまう恐れすらある。

特にドイツは過去に極めて強烈なインフレに悩まされた経験があるため、安易な支援には絶対反対の構えだ。

なんとかなるさ アミーゴ!

このギリシャを発端とした欧州債務危機問題においては、上述した通りドイツや北欧諸国と、ギリシャをはじめとしたスペインやイタリアなどの南欧諸国との軋轢が非常に大きな問題となっている。経済・財政状況に大きな差があるのはもちろん、そもそもの国民性に乖離があり過ぎるのだ。

陽気で気楽な南欧の人達。当のギリシャを含め、イタリアやスペインからはどうも真剣味が感じられないのだが・・・。

参照元:ビジネス通信 誠

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