芸術に込めたのは悲しみに打ち克つ力 本から生まれたのは“壮大な自然” 

953

カナダ人アーティストのGuy Larameeは古びた洋書や百科事典に彫刻を施すことで、本の一部に小さいながらも迫力のある風景を出現させた。山脈、寺院、火山、洞窟…どれをとってもリアルな力強さを感じずにはいられない。

とあるコンセプトで統一された作品群Guan Yinショッキングな状況、深い悲しみ、心の痛みと向き合うためにつくられた製作者のLarameeはそうした感情と実際に向き合ってきた。昨年の母親の死。最期は呼吸がどんどん小さくなっていくのを感じたそうだ。

さらに3.11の大津波の映像。母の死の数日前に目撃することになった。このようなトラウマに感じる出来事の連続で、形にとらわれない芸術家は壮大なスケールの作品をつくる決心をする。目を伏せたくなるかもしれない憂鬱さ、完成した芸術が誇る力強さの両方を感じる作品を。

惨状を目の当たりにした苦痛や感情の表現には莫大な時間がかかったとのこと。Guan Yinを目にすることで、そこから進んでいく強さ、前向きなエネルギーを感じられるかもしれない。カナダ・サンティアシントのExpression galleryで8月12日まで展示している。

この記事をシェア
0 0
記事のタグ