個性的なジェリカン型水筒の販売でウガンダの子どもを救う計画が始動

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35ドル(約4000円)~詳細ページ

ジェリカン(ガソリン・水携行缶)を模した形の水筒「JERRYCAN BOTTLE」の先行販売プロジェクトが昨年末、米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で成立しました。水筒の購入が毎日水汲みに追われるウガンダの子どもたちの暮らし向上につながる計画の詳細を見ていきます。

怪我・事故の危険・登校への支障…水汲みの過酷な実態

ジェリカンは第二次世界大戦中にガソリン携行缶として重宝され、そのミニチュアはミリタリープラモデル愛好家の中では一定の人気を得ています。しかしアフリカのウガンダなど水へのアクセスが困難な国・地域では水携行缶として使われています。

ウガンダに住む多くの子どもたちは毎日何kmも遠く離れた井戸まで行き、ジェリカンで10L(=10kg)の水を家まで運んでいますが、数多くの問題があります。重い缶を頭に乗せて運ぶため、首や背中を痛める子どもが少なくありません。道中は車道と歩道が分かれていないので、車とぶつかる危険と隣り合わせです。しかも水を運ぶ時間が長ければ、学校に通うのも大変になります。

水筒購入数と同じ数のリュックが子どもたちに贈られる

「JERRYCAN BOTTLE」先行販売プロジェクトのリターンにジェリカン型の水筒を選ぶと、これまでよりもジェリカンを楽かつ安全に水を運べるようになる、視認性の高いバックパック「JERRYCAN BAG」1個がウガンダの子どもたちに届けられます。計画に共感した人は多く、結果的に目標金額の10倍に当たる3.1万ドル(約356万円)を調達しました。

リターンの中身には個性的な水筒2本(ポケットに収まるほどスリムな400mlと800ml)に加え、取り付け可能なハンドストラップとカラビナも含まれます。しかもキャップとハンドルを模した突起の間にはスマホを立てられ、洗い方も「水と洗剤を入れる→振る→すすぐ」とシンプルなものです。「子どもたちのため」よりも「この水筒がいい」が先に来た人も一定数存在したとみられます。

<参考元>Kickstarter

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