敵はコロナだけではない!新時代の映画館用シートに注目してみた

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定額制動画配信サービスの急成長と新型コロナウイルスの感染拡大。ダブルパンチでピンチの映画館の救世主になれるでしょうか。イギリスのデザインスタジオLAYERは今秋、コロナ禍の前から開発を進めてきた、新時代の映画館用シート『Sequel Seat』のデザインを公開しました。

コロナ対策として仕切り板や紫外線ランプなどを備える

『Sequel Seat』には新時代に対応した仕掛けがいくつも備わっていますが、コロナ禍の今は隣り合うシート上部の間に設けられた仕切り板が特に重要です。日本の多くの映画館は9月現在、飛沫感染を防ぐために1席ずつ間隔を空けてチケットを販売していますが、取り外し可能な仕切り板の効果が認められれば、より多くの人に映画を見てもらうことが可能になります。

映画館のシートに座った時、荷物の置きどころに困った経験はありませんか。『Sequel Seat』は隣り合うシート下部の間、ひじ掛けを頂点とする三角の空間が荷物の保管場所になっています。しかも空間内部には紫外線ランプが備わっており、上映中に荷物を紫外線で殺菌してくれます。荷物に付着しているかもしれないコロナウイルスが気になる人には嬉しい仕掛けです。

手元のタッチパネルを操作して自分好みの座り心地に

『Sequel Seat』はそもそも定額制動画配信サービスでは味わえない体験ができるシートとして設計されました。ヘッドレストには座席番号を表示するLEDパネル、臨場感を高めるスピーカーを内蔵。シートの手元にはタッチパネルが埋め込まれており、背もたれの角度、腰の支え、座席の温度をコントロールできる上、何かしらの助けが必要な場合はスタッフを呼ぶことも可能です。

いつ『Sequel Seat』がデザインや試作品の段階を脱するかですが、LAYERは今後数週間で更なる詳細を発表するという声明を出しています。既存の映画館用シートと占めるスペースが同じになるように設計されているため、案外近いうちに海外の映画館で仕切り板や紫外線ランプなどを備え、スピーカーやタッチパネルを内蔵したシートが登場するかもしれません。

参照元:designboom

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