【動画】ライバルと呼ばれる2人のプライドを描いた映画「ラッシュ」

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いつの時代も「ライバル」と言うものは存在している。F1の世界で「ライバル」と言うと、ミハエル・シューマッハとミカ・ハッキネンが思い浮かぶ。さらに前なら、アラン・プロストとアイルトン・セナであろう。ライバルに共通しているのは、凌ぎを削ることでお互いの技術を向上させたことである。そして、ライバルと言われても心のどこかで相手をリスペクトしていたこと。プロストとセナは不仲であった事は周知の事実であるが、プロストは後のインタビューで「好敵手として互いに相手を認めあっていた」と発言している。

1976年、F1界にライバルと呼ばれる2人の男が居た。フェラーリのニキ・ラウダとマクラーレンのジェームス・ハントである。2人は自他共に認めるライバルとして凌ぎを削り、互いの技術を向上させてきた。コンピューターと呼ばれた男と、荒馬と呼ばれた男の戦いは、思わぬ展開となる。コンピューターと評されたニキ・ラウダがニュルブルクリンクで大事故を起こし、生死を彷徨うのである。

有毒ガスを吸い込み、人生の危機に立たされたニキ・ラウダだったが、顔に傷跡を残しながら、不屈の闘志で6週間後に驚異の復活を遂げる。そして、永遠のライバルであるジェームス・ハントとF1チャンピオンをかけ、富士スピードウェイでの決戦に挑むのである。

RUSH (ラッシュ)」は1976年のニキ・ラウダとジェームス・ハントのストーリーを余すことなく映画化したものである。主演はダニエル・ブリュールとクリス・ヘムスワース。2人のライバルストーリーはF1ファンならずとも必見だ。ちなみにニキ・ラウダもRUSHを見たそうで、その出来を絶賛している。ジェームス・ハントもあの世で喜んでいる事だろう。ニキ・ラウダは「この場所にハントが居ないことが残念だ」とも語っている。RUSHは2014年2月7日に公開される予定だ。

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