創造は指から脳に伝わって。アナログ的デジタルペン

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¥17,980詳細ページ

ワコムと言えばペンタブレット。ペンタブレットと言えばIntuos(インテュオス) 。タブレットを利用する者にとって、その名前はあまりにも有名すぎるメーカーだろう。プロフェッショナルから一般的ユーザーまで、とにかく利用者が幅広くいる。そんなワコムから、紙に書いたデータをそのままデジタル化することができる「Inkling(インクリング)」価格17,980円が発売された。

手書きのメモをデータ化して記録するツールは、他のメーカーからすでに発売している。しかしインクリングには、他社の同類品に大きく差をつけるような高機能が詰まっている。まず、手書きをデジタル化するときの不安点として、データ化に失敗してしまう部分が出るのではという点。インクリングは、1024レベルという高い筆圧感度を備えているから、普通に書いていれば、まず取りこぼさない。スケッチなどの柔らかいタッチでも十分に拾ってくれる。

次に、パソコンで絵などを描くときには、一枚の絵でも何層ものレイヤーに分けるのが一般的。インクリングはボタンを押すだけで、必要なタイミングでレイヤーごとに保存してくれるという秀逸さを見せてくれる。保存したデータはjpg形式以外に、ベクター形式でも取り込むことができる。illustrator(CS3以上)やphotoshopを使えば、そのまま仕上げをすることだって可能。

基本は紙さえあれば、どんなものでもデータ化することができるので、メモやスケッチはもちろんだが、ビジネスシーンでもその威力を発揮できそうだ。例えば、商談でまとまった重要なことを書き留める。内容に相違がないか先方に確認してもらい、相手のサインをもらう。それを会社に戻りデータ化。挨拶のメールと一緒に、データ化したファイルを添付して送信する。この一連の作業をしておけば、後になり「言った言わない」の水掛け論になった時でも、主張できる証拠として提出することができる(できれば避けたいことではあるが)。

インクリングの仕様の基本は、感性をそのまま表現することにあるから、使い方は自由だ。本品とノートを携帯しておけば、いつでもどこでも新しい創造が生まれそうになっても安心できる。デジタルとアナログの良いところだけを持ち合わせたインクリング。かなり期待できる商品だ。

 

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