利便性の価値はあるのか? 野球場での指紋照合チケットシステム

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未定 詳細なし

マー君が所属するニューヨーク・ヤンキース球団のホームスタジアム、ヤンキースタジアム。今年からサッカー場としても使用されているようで、毎年何百万人という観客動員数を誇る。

そんな膨大な客の流れを整理する方法として同スタジアムは最近指紋認証システムを導入、賛否両論の意見が聞かれる。

トラベラーなら聞いたことがあるかもしれないClear社との共同事業

Clearは生体認証システム専門の会社。今までのようにスキャナーでピピピとチケットをスキャンする代わりに、登録された親指の指紋をピピピと摂取。他のファンが待っている中、涼しい顔で優先ラインを使い入場させてくれるシステムを提供する。

年間費$180ドルを払い自分の免許証と指紋を登録しておくだけで、野球場だけでなく一部米国内の空港セキュリティーチェックの優先ラインの利用も可能。野球場ではヤンキースタジアム以外にも、サンフランシスコAT&TパークとデンバーCoorsフィールドでも導入されている。

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指紋照合IDの安全性は?プライバシー問題を挙げる人も多い

しかしながら指紋照合の安全性はまだ不十分な部分も多く、自分の指紋が野球観戦のガヤガヤの中一瞬のうちに取られることに違和感を感じる人も多い。Clear社は指紋からのバックグラウンドチェックは行なわないそうなので、それ自体が特にセキュリティー向上につながるわけではない。

認証後に行なわれる持ち物チェックは全員に行なわれるので、どっちにしろ入り口での立ち往生は避けて通れない。一緒に来た友人と語り合ったり新しい仲間を作ったりと、入り口での待機時間はスポーツ観戦の醍醐味であったりもするのでは。

メジャーリーグは今年さらなるタイトなセキュリティー規定を実行しているそうで、近年球場に入るまでのプロセスが非常に大変になってきている。何年か後には、この指紋照合が球場入場へのスタンダードになっているかもしれないが、そうでもないかもしれないなんて思う人も多くいる。

参照元:Gadget Review

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