エンツォ・フェラーリの集大成!フェラーリF40

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1898年、イタリアの機械工場の次男としてエンツォ・フェラーリ(Enzo Ferrariが誕生する。幼少時代モータースポーツに魅せられた彼だが、第一次世界大戦に従軍し生死を彷徨う。除隊後エンツォ・フェラーリはレーサーの道を志しアルファロメオのドライバーとなる。レーサーとして大成する事はなかったが、 アルファロメオ販売店経営者を経て、1929年にフェラーリの前身となるアルファロメオのセミワークスチーム「スクーデリア・フェラーリ」を設立。レースに再び参入する。

第二次大戦後の1947年に、自社製レーシングマシンの開発と高級スポーツカーの販売を始める。これが現在も続くフェラーリ社の始まりである。その後フェラーリはF1の世界でも販売の世界でもトップメーカーへと登りつめる。エンツォ・フェラーリはイタリア国内で「北の教皇」と呼ばれ絶対的な影響力を持つようになる。

そんなエンツォ・フェラーリが1987年、創立40周年を記念して製造させたのが「フェラーリF40」だ。「そのままでもレースに出ることができる市販車」の基本理念を具体化した車だ。
そして、彼はF40が発売された翌年この世を去っている。まさに人生の集大成として発売された車なのだ。
最高速は324km/hを誇り、エンジンは90度V8DOHC 32バルブ インタークーラー式ツインターボを搭載。非常に扱いが難しい車としても有名でターボが効くと一気に強大なパワーが加わり加速する。

「レーシングマシンとは、強力なエンジンを造り、4つの車輪をつけたもの。」これがエンツォ・フェラーリの考えである。紋章どおりの跳ね馬であり、その中でもフェラーリF40はじゃじゃ馬なのだ。
発売当時は世界中で爆発的な人気となり、当時バブル経済真っ只中だった日本では、2億以上の値がついたほどだ。発売から20年以上たった現在でも、スポーツカーの代名詞として君臨するフェラーリF40はエンツォ・フェラーリの想いと日本の隆盛期も感じる事のできる1台だ。

君はF40をこのじゃじゃ馬を飼いならすことが出来るか?

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