究極の個人情報 ビッグチャンスを掴むのはどこ?

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未定 詳細なし

あなたが某波平のようにハゲる確率は80%。そんなこと面と向かって言われたらどう感じるだろうか?「いい加減なこと言うな!」と怒るだろうか?それとも「フサフサだから信じない」と余裕綽々だろうか?

遺伝子産業の潜在的市場規模なんと38兆円だと言われている。今、この超成長分野を巡って熾烈な企業間競争の幕が切って落とされた。

こんなに手軽になった遺伝子検査

遺伝子検査の方法は実に簡単だ。検査の申し込みをすると送られてくる容器の中に自分の唾液を取って入れるだけ。作業自体はものの数分で済んでしまう。

費用も十年前と比べてなんと数千分の1にまで低下している。かつては人間一人の遺伝子解析に数千万円から数億円が必要だったが現在では数万円で可能になっているのだ。この金額はこれからも下がり続けると見られている。

もちろん課題も無いわけではない。あまりに技術の進むスピードが早いため法規制が全く追いついていないのだ。

これは日本だけでなく本場のアメリカでも同様で、Googleの出資する23アンド・ミーが米食品医薬品局(FDA)から遺伝子解析サービスの一時中止命令が出されるという事件も起こっている。

一般市民への遺伝子解析サービスの認知とともに、法的にどこまで許されるのかといった明確な線引きが迅速に進むことが期待されている。

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正に金鉱脈 手に入れるのは?

昨年はディー・エヌ・エー(DeNA)が東京大学医科学研究所と共同し遺伝子解析サービス「マイコード」を発表。また、その直後にはヤフーが「ヘルスデータラボ」のモニター募集を開始している。

予てから健康に対する意識が非常に高い日本人である、間違いなくこの分野は今後大きく産業規模を拡大させていくだろう。

遺伝子産業はその裾野も広い。病気予測や医療機関の紹介といった実現へのハードルが極めて高いものから、生活改善アドバイスや、祖先(ルーツ)分析、相性診断などライトなものまで幅広いサービス・商品の開発が期待されている。

遺伝子情報はまさに究極の個人情報である。これから技術の進歩によりもっと様々な情報を正確に取り出すことが可能になるはず。被験者本人が遺伝子検査会社から得られた情報よりも、実ははるかに大きく貴重なデータがどこかに保存されているかも?しれない。

参照元:President

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