父:「おとーさんの仕事は会社で粘土を使って自動車を作ることだよ。」息子:「ズルイ」

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現在の自動車デザインにおいては、コンピューターの役割が大きく、クルマによっては大部分が従来のクレイモデルを使用しないで行われている。しかし、このようなコンセプトカー「トヨタFT-1」のようなスポーツモデルの場合、昔ながらの手法がとられるようです。

まず、アーティストがコンセプトのスケッチを描きます。次のステップは、加熱されたパテのような柔らかい熱粘土の型が付いている車のモデルを構築します。そして、粘土を厚く塗りこむ。さまざまな道具を使い、成形する工程はもはや「巧」の領域とも言えます。

ところで写っているのは、トヨタの究極のスポーツコンセプトカーFT-1。そう、ここはトヨタの重要なデザインスタジオでもあります。どこか懐かしいシルエットだと思ったら、あの「スープラ」の後継モデルかも知れないらしい。「スープラ」といえば、1,978~2,002年まで製造されたトヨタのフラッグシップスポーツモデル。操縦性などの基本性能は別にして、その迫力あるボディスタイルで人気があり、改造車のベースとしても重宝されたクルマだ。

もちろん今回デトロイトで公表されたFT-1は、トヨタの最新技術が盛り込まれ、他社のスポーツモデルに負けない内容であることは間違いない。エクステリアを見る限りでは、アニメチックにも見えるフロントとリアのグラマラスな造形は、”品の無さ”だけなら「スープラ」以上であるが、改造車に命をかける人々にとっては、やることがない状況に不満をもつだろう。室内を見ると、戦闘機のようなヘッド・アップ・ディスプレーと小さなスクリーンがあり、ボタンが並んだハンドルの上の画面には、ドライブモード、シフトライト、ギアのポジションなどがが表示される。

今のところコンセプトカーであり、「Future Toyota」という次世代のクルマを表す「FT」なのだが、唯一体験出来る場所がある。それは仮想空間だ。「グランツーリスモ6」では、FT-1をダウンロードして、世界中のサーキットを走ることができる。現実の世界で走ることが出来ないのを残念に思いますか?どうせお近くのトヨタのお店に売ってても、ほとんどの国民には購入出来ないのですから、これで十分でしょう。

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